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1947戦後の復興期、東京オリンピックや経済成長期、バブル期と時代を経て、銀座も変貌を遂げてきましたが、「和光」は変わらない上質なサービスと品を提供することで、人々に親しまれてきました。平成20(2008)年には大規模なリニューアルを着工。これは建物を保存するだけでなく、銀座を象徴する建築遺産を次世代に継承するためでもありました。翌年、本館は2つの項目で「近代化産業遺産」の認定を受けています。また、ショーウインドウは現在も「銀座の顔」として世界的に有名です。時計、貴金属、工芸品、時代の先端をいく蓄音機などの高級品を中心にした店は、銀座とともに華やかな賑わいを見せますが、次第に戦争が影を落とします。銀座一帯も焼け野原となりましたが、幸いにもこの建物は大きな被害を免れました。戦後、昭和22(1947)年、服部時計店の小売部門の業務を継承して「和光」が設立されます。昭和27(1952)年、ようやく進駐軍接収の解除を受け、現在の本館での営業がスタートします。これを記念して行われたショーウインドウのデザインは、当時の気鋭のデザイナーが競作し、話題を呼びました。「和光」の設立銀座のランドマーク現在5
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